アンティーク時計の魅力とは?
時計好きな方でも、興味はあっても、なかなか手を出しづらいのがアンティーク時計。
モデルの違いや価格の差、扱う上での注意点など、分からないことが多くていまいち一歩を踏み出せない、と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、アンティーク時計とはどんなもので、どこを注意すればいいかを知る事で、もっと身近に感じられるようになります。
そこで今回は、アンティーク時計の魅力についてご案内したいと思います。
アンティーク時計の魅力その1 味わい
まずはやはりこれでしょうか。
¨買ったその時計が、どのような経緯を経てきたか”で、一つ一つ個体ごとに表情が変わり、それが1点ものとしての味わいを楽しめます。
例えば50年前の時計だっとしても、ずっと棚にしまわれて全く仕様されなかったものは、貴重なデッドストック(未使用品)として扱われます。
現行品では存在しないデザインが新品同様の美しさを楽しめるという価値が付きます。
ベゼルが傷が付いたり褪色したり独特な雰囲気のカッコよさを持った個体もあります。
いわゆる「ヤレ感」とか「味」と言われるもので、古着やビンテージ好きな方はあえてこういうものを選んでいく傾向があります。
アンティーク時計の魅力2 価格と価値
アンティーク時計は高い、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
確かに雑誌などで特集されるのは、ほとんどがスポーツロレックスや、一部の珍しい時計など、記事にしやすいプレミア品ばかりで、高価なイメージが常に付きまといますが、実際のところアンティーク時計の多くは「古い中古品」ということで、安く買えることが大前提となります。
ロレックスを例に挙げると、人気が集中するデイトナやエクスプローラーのようにプレミア価格で取引されるモデルも存在しますが、デイトジャストやエアキングなどの一般的なモデルは現行品よりもずっと安い値段で買えるものの方が圧倒的に多いです。
アンティーク時計は、現在では生産が終了しており、現行品には存在しないモデルばかりです。
モデルチェンジを重ねていくうちに「前の方がカッコよかったよね」とか「あのモデルは作りが良かった」なんてことになるパターンもあります。
何かのきっかけで、あるモデルに注目が集まると時計の価格が上がっていきます。
時計自体は生産が終了していてこれ以上数は増えないので、多少高くてもいいから物があるうちに手に入れたいという人が増えていくからです。
これがプレミア価格が生まれる原理ですが、ほとんどのアンティーク時計はそうなっていません。
「安いけど、他人が持っていない面白い時計がたくさん選べる」というのがアンティーク時計の醍醐味の一つだと思いますので、そういった楽しみ方もあるんだと思っていただけると幸いです。
アンティーク時計の魅力3 サイズ感
最近の腕時計は40mmオーバーのケース径が主流ですが、アンティーク時計の時代は34mmが主流でした。
現行品ばかり見られてる方には小さく感じるかもしれませんが、日本人の腕によく馴染むサイズ感です。
手首からはみ出ることなくジャストサイズを「着けこなしてる感」が、一部のファッション通にも注目されているようです。
一般に大きい時計はカジュアル、小さい時計はフォーマルという印象を与えますが、34mmという大きさは大人っぽさも備えているので、年齢を重ねるごとに似合っていく、飽きのこない使いやすいサイズ感だったりします。
現行品は、ガラスに「サファイアクリスタル」という素材が使われているものがほとんどです。
1960年代までのアンティーク時計のほとんどは、その部品がプラスチックで作られていて、風防という呼ばれ方をします。
それは安い作りとかそういうものではなく、時計史の歩みのようなもので、ロレックスやパテックフィリップ、オメガなどの高級時計もプラスチック風防でした。
プラスチック製の風防は強度を増すために膨らみを持たせるのですが、その膨らみがアンティーク特有の柔らかなデザインを生み出す要因の一つでもあります。
また、一般的に「ドーム風防」と呼ばれたりもします。
アンティーク時計の楽しみ方
最後に、
アンティーク時計を楽しむには、時計に対しての考え方も重要だと思っています。
古いものは古いものなりの付き合い方というものがあります。
最低でも30年以上たっている精密機器ですので、完璧なものは存在しないということを前提に時計と付き合うことが重要です。
例えば古いクラシックカーで高速道路をとばして、エンジンが焼け付いてトラブルになったとしてもそれは仕方のないことで、「メーターが180kmまであるんだから、そこまで出して何が悪いんだ」という世界ではありません。180km出せたのは発売当初であって、それから数十年経っているんだからもう、そこまでも性能は発揮できないのが現実です。
時計も同じです。
もちろん個体差や年式によって差はありますが、例えば日差に関しては、1960-70年代なら1分、1950年代以前のものなら2~3分、1930年代以前なら4~5分くらい見ておいた方が現実的だと思いますし、それがアンティーク時計というものであり、選べる時計はグッと増えてきます。
でも着けているかっこ良さだったり、所有している満足感だったり。
要はアンティーク時計は精度を云々言う時計ではなく、それを超越した部分に魅力を感じ取れるかどうかなんです。
ブランド時計・アンティーク時計を売るなら、エコステージ元町店へ
店舗名 | エコステージ元町店 (EcoStage motomachi) |
---|---|
住所 | 〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通3-7-6 サニーハイツ鯉川1階 |
お問い合わせ | TEL:078-381-6167 |
営業時間 | 10:30-18:30 |