その長い歴史もさることながら、 スイスの老舗マニュファクチュールであり、時計界においても高い技術と洗練されたデザインに定評のある「ジャガールクルト」。
1833年の創業当初より、さまざまな時計に関する技術の発明でその名を歴史に刻み続けてきました。
今回お買取のこちらは、1970年代製の2針のシンプルなラウンド時計です。
ジャガールクルトの2針ラウンドモデルを買取
ジャガールクルトの代表作は、反転型ケースが特徴の「レベルソ」シリーズや、自社の厳しい検定に合格した「マスターコントロール」シリーズなどが有名で、どれもメンズ・レディースを問わず高い人気があります。
今回お売り頂いたモデルは、アンティークモデル(ヴィンテージとも呼ぶ年代)の、特にモデル名などもおそらくない、シンプルな時計です。
サイズは直径約2.5センチですので、女性用ですね。
このジャガールクルトのディテール
竜頭にもしっかりと「JL」のロゴが入っています。
この1960年代~のルクルトといえば、例えば「メモボックス」などが、アンティークルクルト好きの間では、状態が悪くとも高価格で取引されています。
この無名のシンプルな2針手巻きモデルも、時計本体の状態が良ければ、高価買取が可能なルクルトのひとつです。
ケースサイドです。サテン仕上げが丁寧で、美しいですね。
この年代でも、各部の仕上げや完成度は「さすがはジャガールクルト!」と言える出来栄えです。
文字盤はシルバーカラー、アップライトのバーインデックスに、シンプルなペンシルハンドです。
まさにドレスウォッチの王道ですね。
裏蓋を開けてみると、「コートドジュネーブ」とよばれる仕上げが施されており、湖に押し寄せるさざ波をイメージしたと言われる装飾でして、ムーブメントに仕上げを施す高級機械式時計のほとんどに採用されていると言われるほどメジャーな技法になります。
小ぶりなケースに、小ぶりな機械式手巻きムーブメント。
各パーツの仕上げも美しく、さすがは名門ジャガールクルトのムーブメントです。