日本で古くから知られるスイス時計の代表ブランド、「オメガ」。
オメガの創業は1848年に遡ります。
スイス時産産業の中心地として名高いジュラ山脈のラ・ショー・ド・フォンに時計師ルイ・ブランが創設した工房が始まりで、1880年には、現在本社が置かれるビエンヌの街に工場を設立して本格時計メーカーへと転換を図り、1889年には年間10万個を生産するスイス最大手へと成長。
そんなオメガの、アンティークモデルの買取価格や、アンティーク時計をご紹介いたします。
オメガのアンティーク時計とは
まず、20世紀前半のオメガは、天文台の精度コンクールで数々の新記録を樹立したり、また1932年のオリンピック・ロサンゼルス大会以来公式計時を務めるなどして、「精密時計のオメガ」という名声を確立しました。
1940年代終わりから、1950年代の半ばにかけては、現代のコレクションに受け継がれる傑作腕時計が続々と開発される。
具体的には、画期的な防水設計の「シーマスター」、天文台コンクールでの優秀な成績を象徴する「コンステレーション」、回転ベゼルを備えたプロフェッショナル・ダイバーズウォッチ「シーマスター300」、そしてクロノグラフの古典的モデル「スピードマスター」などである。
アンティークオメガも入手しやすい時代に
今ではネットオークション系はもちろん、当店の時計専門店「エコステージ元町店」を初めとする、アンティーク時計を買取したり販売する「時計専門店」も増えて、昔の古いオメガも入手しやすくなりました。
たとえば、写真のムーブメントの時計「オメガ・ジュネーブ」の手巻きの2針モデルなどは、ネットで1万円程で手に入るほど、安く売られていたります。
「シーマスター」のアンティーク時計の買取価格
「シーマスター」は1947年、ミル・スペックを布石とした非凡なる防水時計のシリーズとして誕生。
やがて耐高圧リューズや特殊パッキン、モノコックケース等の新技術が次々と導入され、ダイバーウォッチの代名詞としてその名を轟かせるに至ります。
半世紀以上に渡るその歴史の中で、プロの為の信頼すべきツールウォッチとして幾度となく歴史の現場に立会い、または次世代の発想に基づいたコンセプトウォッチとして常に時代を牽引してきた、名実共にオメガを代表するシリーズです。
1960年代に代表されるこの「シーマスター」は、写真のCal.564搭載のシーマスター定番ともいえるクロノメーターモデル、さらにはノンクロノメーターモデル、他にシーマスター200・300・600プロプロフなどのレアモデルもあります。
定番モデルのCal.564搭載クロノメーターシーマスターで、買取価格レンジは状態によって3万円~10万円ほどとなります。
「スピードマスター」のアンティーク時計の買取価格
「スピードマスター」 は、1957年、シーマスター300をベースとして、3レジスタークロノグラフ、タキメーターを備える新世代の「リスト・コンピューター」として登場しました。
発表後もより高い実用性を目指して改良が重ねられ、1960年代前半には早くも不変のスタイルを確立。
その進化の過程においてこの市販用クロノグラフは、その作り手すら予期し得ぬまでのポテンシャルを備えるに至り、「ムーンウォッチ」という、正に時計史上不滅の称号を手にします。
現代には失われた魅力的な意匠の数々に加え、名機の誉れ高いキャリバー321を搭載した初期モデル。
NASAの数多くのミッションにおいて、その高い信頼性を証明したキャリバー861搭載モデル。
時代の要請によって生まれたマークシリーズやエレクトリックムーブメント搭載モデル。
そして数々の栄光の足跡を記したアニバーサリーモデルの数々・・・
アンティークのスピードマスターは、市場での数も少なく、シーマスターより格段に買取価格は上がります。
1969年のアポロ11号月面着陸成功を記念して作られた 世界限定スピードマスター5th、Cal.861搭載のモデルで、買取価格レンジは50~70万円程。
1980年代のスピードマスター5thモデルでは、買取価格レンジは20~30万円となっています。
オメガのレディースモデルの買取価格
オメガのレディース向けアンティーク時計は、シンプルな2針に小ぶりなケース、カットガラスなどを採用した美しい時計が多いです。
中にはダブルネームの「デビル・シーマスター」なども存在し、宝飾品の位置付けではなく、本格機械式モデルも存在します。
写真のような、ゴールドメッキケースに美しいカットガラス、シンプルな2針モデルで、買取価格レンジは数千円~3万円ほど。
貴金属やダイヤモンドつきのモデルになりますと、買取価格レンジは5万円~10万円ほどです。
アンティークオメガの買取価格まとめ
一部のレアモデルは除き、アンティークのシーマスターは中古での個体数が多く、定番モデルは買取価格は安定していますが、低めです。
コンステレーションも同様、中古市場での数も多く、一部の12角の金無垢モデルなどは除き、定番モデルは少々低めの買取価格となります。
逆にスピードマスターは数も少なく、オメガの歴史的に象徴するモデルでもありますので、買取価格は高めになっています。