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セイコークラウンのJ14084

セイコーの上位機種といえば、グランドセイコーですが、今回お売り頂いたこちら「セイコークラウン」は1959年頃に登場した、セイコーの名機です。

そして、海外時計の対抗馬となるべく1960年に登場したのがグランドセイコーという訳です。

そんな、「セイコークラウン J14084」のご紹介です。

ゴールドケースが美しいセイコークラウンを買取

セイコークラウンの文字盤

まず、風防も当時のままで、薄いヒビが無数に入っていますが、これは交換すれば済むのですが、査定ではマイナスポイントとなります。

大きく広がった文字盤と、薄いベゼルの組み合わせで華奢な雰囲気ですね。

バーインデックスは長めで、時間の読み取りやすさへの考えが形に表れています。

無駄なく、直感的な機能の表れは現代のグランドセイコーにも継承されている事が分かります。

セイコークラウンの文字盤

このモデルの個性は文字盤に施された格子状の模様で、これも数少ない文字盤なんです。

少しの汚れこそありますが、比較的きれいな文字盤です。

細めのペンシルハンドも美しいゴールドカラーで、目立ったサビなどもありません。

セイコークラウンのJ14084
セイコークラウンのJ14084

「グランドセイコー」と「セイコークラウン」の両者は、同じく諏訪工場の出身で、クラウンの高級発展型がグランドセイコーであるという過去の繋がりを持つようです。

現役だった当時、グランドセイコーは高級ポジション、クラウンは中堅ポジションの様な関係であった事でしょう。

セイコークラウンのケースバック

裏ブタはメッキなしのSS製です。20MICRONSの金メッキが施されています、という刻印があります。

セイコークラウンの共通スペックで、非防水の構造ですので水扱いや汗には注意しないといけない時計です。

セイコークラウンのCal.560ムーブメント

セイコークラウンのムーブメント

そして、裏蓋オープンです。

開けてみてわかるのは、華奢なケースに対しギッシリと詰まった大型の機械です。

セイコーのCAL.560というムーブメントでして、主ゼンマイのトルクも太く強く、ダイナミックな機械なんです。

手巻き上げの手応えが多少重いのは、クラウンの特徴で、華奢な外観に対し、ギャップを感じます。

セイコークラウンのムーブメント

このセイコークラウンの世代には、デリケートな歯車の心棒を守るための耐震構造(ダイヤショック)や、油の拡散を防ごうとする保油機能(ダイヤフィックス)も進化し、機能的な実用性も安定しています。

文字盤にはダイヤショックの表記がありますが、この実用的な機能をもつ事を露にしたい思いの表れだと思います。

セイコークラウンのJ14084

セイコーの歴史を感じられるクラウン。

華奢な見た目ですが、パワフルムーブメントを搭載した時計です。

今回お買取のセイコークラウンのまとめ

今では数も少なくなってきた、セイコークラウンですが、今回お売りいただきました「J14084」は、ブレスレットと尾錠がなく、風防に薄い経年ヒビがありましたが、それ以外の文字盤の状態、ムーブメント、ケースの程度が良く、比較的高くお買取させて頂きました。

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