オメガ・シーマスター、クロノメーター(Cal.1011)について
時計買取専門店「エコステージ元町店」の藤田が随筆しています。
最新のきらびやかな時計たちも魅力的ですが、
アンティークウォッチも大好きな、編者。
今回は、とあるダイバーズウォッチ(防水性は今はほぼなし)をご紹介します。
買いやすい価格帯でありながら、高品質なアンティークウォッチである、オメガのシーマスター、クロノメーター。
それがこちら
1970年頃製造の、オメガ・シーマスター・クロノメーターです。
ムーブメントはクロノメーター規格 Cal.1011 機械式自動巻きを搭載しています。
デイトのクイックセットと秒針停止のハック機能が可能になった機械で、テンプはハイビート(28800振動)で当時の自動巻きとしては大幅な薄型と高精度を実現したモデルです。
この時計のディテールをチェック
ケースサイズ
横:約34mm(竜頭含まず) 縦:約44mm ラグ:約18mm
ブレスレットは、純正では雰囲気たっぷりのライスブレスレットを採用しているのですが、
私はモレラート社のクロコダイルレザーベルトに変更しています。
色はグレー系なので、上品で色っぽい雰囲気が最高だと思っています(自己満)
ぷくっと膨れ上がったドーム型のプラスチック風防がとてもいい感じです。
この固体のプラスチック風防は純正で、中央にΩマークも刻印されています。
裏ブタ・ケースのキズもほとんどなく、極上の固体なんです。
リュウズにもしっかりとΩの刻印が。
当時のオメガの時計は高品質で知られていましたので、インデックスや、こういった細部の作りこみがすばらしいです。
クロノメーター認定自動巻きムーブ、植字インデックス、日付表示・・・。
現代で、10万円台~20万円ほどで買える時計には見えません。
Ωマークはしっかりと植字。メッキの艶感が素敵です。
文字盤には腐敗や気になるポツポツなどもなく、本当に綺麗です。
尾錠も純正です。この旧型のアップライトなΩロゴが素敵。
照明を電球に変えました。文字盤カラーはシルバーですが、何とも言えないノスタルジックな雰囲気に。
ケースはシンプルなラウンドケース。
スクリューバックを使用したしっかりとした作りです。
シンプルな文字盤との相性も抜群です。
ということで、
自分的この時計の気になる点。といっても良い点しかなく、満点なんですがね。
1、文字盤カラーが他にもあればうれしい。
2、日付表示はなくてもいいかも。
この固体は、先ほどの通り極上のコンディションを誇っているので、日常使用・鑑賞にも充分耐えれます。
”語れるアンティークダイバーズウォッチ”