1900年あたりの、ウォルサムの懐中時計をお買取いたしましたのでご紹介です。
ウォルサムの懐中時計を買取
数々の困難を乗り越えて、隆盛を極めたアメリカの時計メーカー、「ウォルサム」。
アメリカの時計学というものは、ウォルサムの輝かしいビジョンに負うところが大きいのです。
ベーコン、チャーチ、デニソン、フォッグ、ハワード、マーシュ、ウェブスター、それにウォード。
彼らは、アメリカにおける時計製造に高く貢献しています。
ウォルサムは、懐中時計(と、一部クロック)の製造を1957年まで続けました。
時計生産の中止後、社名を ウォルサム・プレシジョン・インストルゥメントカンパニー(Waltahm Precision Instrument Company)へと変更しています。
1958年には、一般向けの時計販売からも撤退しています。
ちなみに、ウォルサム・ウォッチカンパニー(Waltham Watch Company)の商標は売却されています。
シカゴにある、ホールマークウォッチカンパニー(Hallmark Watch Company)が、この権利を買い取り、彼らが輸入した時計をウォルサムの名前で販売しています。
ウォルサムの懐中時計のムーブメント
ウォルサムというメーカーは、ムーブメントのグレードナンバーに加えて、名前を多く使うメーカーでした。
この名前とは、会社の理事会メンバー、投資家、あるいはその他の著名人などです。
例えば、P. S. Bartlett 、 Appleton Tracy & Co. 、 William Ellery、Crescent Street、 Colonial、 Riverside、 Central Park、Broadway、 Royal E. Robbins、 Vanguard、 Bond Street、Sterling、 Premier、 Royal、Maximusなどがあります。
A.W.W.CO WALTHAM,MASS.15JEWEL と刻印があるムーブメント。
美しいムーブメントです。
様々な細かい装飾がなされたパーツ、特徴的なテンプ周りが素敵です。
アメリカお得意の、工場による大量生産によって作られていたためその生産数は非常に多く、日本にも多く輸入されてきました。
ムーブメントは各年代ごとに、貴族が使うようなハイグレード品から庶民が使うスタンダード品まで複数のグレードが存在します。
また、それを収めるケースや文字盤も、WALTHAMの自社品から社外品まで千差万別。
現代においてもその魅力に惹かれるコレクターは数多く存在し、アンティーク時計の定番として時計好き達に愛されています。
まとめ
今回お売りいただきました、ウォルサムの懐中時計ですが、当時のケースつきで、文字盤・針などの劣化も少なく、コンディションの良い個体でした。