高級時計メーカーの老舗として、時計メーカーの中でも、非常に古い歴史を誇るユリスナルダン。
TURLERダブルネームのユリスナルダン製、機械式懐中時計を買取
古くは船舶用の時計として大きなシェアを占めたブランドということで、現在では船の「錨」がトレードマークになっています。
また、スイスはロックルという時計産業の街で操業した、スイスを代表するブランドのひとつです。
現在でも、特殊なフォルムの時計を作り出すことで人気のあるブランドで、アンティークでは数が比較的少ないことから、現在の新しいデザインの時計から好きになられることが多いメーカーでもあります。
この時計は、そんなユリスナルダンの1910年頃の懐中時計。
この懐中時計のディテールを見てみましょう
美しい陶器製(ポーセリン)の文字盤と、ブルースチール針が白い文字盤に栄えます。
針は経年により若干くすんでいます。
丸みをおびた、すべすべの錫製ケースやディテールが手になじみます。
若干ですが、文字盤中央から一本のヒビ?があるように見えます。
インデックスの数字書体もまた、1900年代前半の懐中時計に多く見られるデザインです。
こちらは、チューリヒの老舗高級時計・宝飾店、TURLER(テューラー)のロゴ入り。
戦後の時計の場合は、時計メーカーの製品にTURLERを追記した所謂ダブルネームが多いです。
裏ブタは二重になっています。開ける楽しみもありますね。
記念品などはここによく、刻印が入っています。
美しい手巻きのムーブメント。大きなテンプがゆっくりとロービートで回転する様は、見ていて飽きません。
いかにもアンティークという懐中時計の良さもありますが、このようにレトロな雰囲気を持つ懐中時計は、その個性が際立つため、そこに深くそして長く惹かれるというのが特徴でもあります。
シンプルかつ程よいアンティーク感を持つユリスナルダンの懐中時計。
ナルダンの腕時計をお持ちの方なら、その魅力に惹かれる時計でしょう。
ナルダンの腕時計よりも、ナルダンの懐中時計と出かけてみることの特別な楽しみを感じていただけるものです。